スペシャルオリンピックス日本・静岡 東部地区

No  15

持てる荷物の重さ

もう一年前になる。駆け足の毎日で、自社の倉庫への歩道を走っていた時の事。
母の年くらいの女性が、とても重そうにスーパーの袋を持って歩いていた。

持ってあげたい気持ちがありながら(ごめん!今私は急いでいるの)と心の中で手を合わせ、右目で彼女を追いながら(でももしあの道を左に曲がったら声をかけよう)そう決め、手早く仕事を済ませ倉庫を出た。

(いた!)
相変わらず重そうだ。「荷物持ちましょうか?」声をかけた。
「ありがとう、いいのかい?」と荷物を私に渡した。

(軽い!)
私にとってはこんな空気のように軽い荷物だったが、彼女にとっては重かった。
心が温まったのは、人それぞれに持てる荷物の重さが違うのだと言う事をこの小さな年配の女性に教えてもらったことだ。
見えることと現実は違うかもしれない、ゆっくり歩くにはそれなりの理由があるんだろう、話が上手に出来ないのは自分が一番歯がゆいであろう。
人それぞれであり、確実にこれから自分の行くであろう道であるということ。
そして自分のことより、相手の立場に立って物事を判断してもいいんじゃないかと、そう思った。
なんか嬉しくなった。

この話を、行きつけのスナックのママに話した。
傍でもう一人のお客様がそれを聞いてこう話してくれた。
「あなたの話を聞いて最初は自慢話だと思ったよ。でも荷物を持ってあげたことの自慢ではなく、その荷物の重さに気がつくのは良い事だね。
僕は長い間ホテルマンをしてきた。その仕事の中でお客様がどうしたら喜んでくれるかばかり考えてきたよ。」と。

昔、京都国際ホテルに勤務していたと言うナイスガイだった。
私は小さい頃に両親たちと社員旅行で京都に行った。父がこれからは国際社会になるから外人の方々が泊まるホテルにしよう!と言い、京都国際ホテルに宿泊させて貰った。ナイフとフォーク、エレベーターは外人ばっかり。
一つ印象にあるのは、朝食に出た、“まん丸のバター”だったよと話した。

そのナイスガイは、目を丸くした。
「僕らは夜中に全部のスタッフでその“まん丸バター”を作っていたよ、明日の朝のお客様の人数分×2コの数を丸めていた。毎晩毎晩だよ。だけどこうして何十年もしてから、ここでこんなふうにその苦労が、自分のやってきた仕事が報われるなんて」と感動してくれた。

人には持てる重さも、力も、能力も種類も、違う。
今私はSOのアスリート達に、たくさんの笑顔と巡り会わせを貰っている。
それぞれの力や心を通わせながら、より多くの輪(和)を広げてゆきたいと思う。

持てる荷物の重さ・・・違うから相手が見える。

by 空
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  14

素晴しき先輩!

「いいお葬式だったね」
選ぶ言葉は決して間違っていない。心から彼女を愛しみ感謝をし旅立ちを温かく見守る方々であふれていたからだ。
家族も悲しみを超えた優しさに満ちていた。

昨年末、大好きなたくさんのお花に囲まれ、高校の先輩が亡くなった。
彼女は、7年半ガンと闘い、それでも母として妻として、何より立派な社会人として明るく元気に生きてきた。

体育大を卒業後、市の体育指導をしてきて、大きな功績を残してきた。
彼女を慕う人はあまりにも多い。
まだまだたくさんやりたい事はあったと思う。

今日、その彼女のご主人から四十九日の法要が滞りなく行われたとのお手紙を頂いた。先輩同士で結婚され仲の良い“憧れのご夫婦”だった。
大好きな、そして私を高校の頃から可愛がってくれた先輩である。

お手紙にはこう書かれていた。
「御芳志に対しましては誠に勝手ながら 御答礼に替えて福祉関連へ寄付とさせていただきます
ひろ子が転任後 新天地での活動意欲に燃えながら志し半ばで倒れた事もあり 福祉関連の 身体を動かす事業に役立てていただけるよう関連機関にご検討いただいております なにとぞご諒承いただければ幸いです」

「やった〜!」
世の中の多くの人がこうなっていったら素晴しいと思った。
大好きな先輩の 寛大な優しい気持ちに大きな拍手を贈りたい。

まだまだ自分の出来る事が見えてきた。先輩に感謝!!
母に話したら「私もずーっと思っていたよ。自分のときはそうしてね」と。
体中に温かいなにかが流れていった。

寒さも厳しくなる今、こんなにも心と体中がほかほかにさせて貰えるなんて幸せ。
湯気がでちゃう〜(^o^)

by 空

別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
No  13

「障がい」ってなに?

毎週ボウリングを楽しんでいるアスリートたちを、世間一般では知的障害者というい方をします。
10年ちょっと前までは、精神薄弱者と言っていたのですよ。
こんな言い方を考えた人って、一体どんな人だったかのかと、腹が立つというよりあきれ返ってしまいます。
今は、知的障害者。
でも、ちょっと待って!
障害を広辞苑で引いてみると、さわり、さまたげ、じゃま、きずつけそこなうこと などが書かれていて、1つも良いことはなくて、全てマイナスイメージの内容ばかりです。
また、他の辞書によれば、正常な活動や動作の進行をさえぎりとめること(もの)とあります。
私は以前からこの表現がとっても腑に落ちなくて、何とかならないものかと思い続けています。
こんな人をバカにした、失礼な言い方はないでしょう!
ここ数年、あちこちの自治体では、「障がい児・者」と表記するところが増えてきました。
ひとによっては「チャレンジド」とか「ピープル ファースト」とか言いますが、まだまだ一般的ではありません。
なにか、良い表現はないものでしょうか?
皆さんのアイディアを出し合って、沼津からでも変えていきましょうよ。

湯浅優子
Tel/Fax : 055−951−1470
別窓 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
| スペシャルオリンピックス日本・静岡 東部地区 |