スペシャルオリンピックス日本・静岡 東部地区

No  99

盲導犬と聖火リレー

 「まっすぐ走れないかもしれない。でも盲導犬と楽しく走る姿を多くの人に見てほしい」。視覚障害のある四国中央市妻鳥町の造形作家仙波慶伸さん(61)が、二十六日に長野市で開催される北京五輪聖火リレーに走者として参加することになり、パートナー犬・トレイス(雄、二歳)とともに練習に励んでいる。
 仙波さんは五歳のころ、暗いところで目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりする進行性の難病「網膜色素変性症」と診断された。現在は、右目が光や物の動きが分かる程度、左目は視力〇・〇一くらい。両目の視野は95%が欠如し、数ミリの穴からのぞくような見え方だという。
 リレー参加は、盲導犬育成に携わるスポンサー企業の推薦がきっかけ。当日は二、三百メートルを走り、一緒に選ばれたランナー七十九人とともに聖火をつなぐ予定だ。無縁と思っていたスポーツの世界とかかわる思わぬチャンスに、毎日一万歩をめどにトレーニングを重ねる。
 「道路などでつまずくこともしょっちゅう。足は傷だらけ」と苦笑するが、周囲の応援にも勇気づけられる。「元気に走ってきて」「自分も励みになる」など視覚障害者の友人らから電話やメールが寄せられた。「特にトレイスの訓練士など盲導犬にかかわってくれる人が喜んでくれたのはうれしかった」という。
 トレイスと暮らして約一年。外出機会は増えたが、タクシーの乗車拒否などに遭い盲導犬への理解は浸透してないと感じている。リレーをきっかけに「人間と動物が寄り添って生きていることを知ってもらいたい」。本番はそんなメッセージや周囲への感謝も込めて走るつもりだ。(4月13日愛媛新聞より)

仙波慶伸さんがんばってください。応援してます。
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