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No 170
Date 2008・06・28・Sat
ネイビー9年間ありがとう たつの唯一の盲導犬引退 たつの市龍野町富永の鍼灸(しんきゅう)師泉重臣(しげみ)さん(56)を支えてきた盲導犬ネイビーが、高齢のため七月で引退することになった。泉さんの両目となり、一心同体で歩んだ九年間。残りの日々に言い尽くせぬ感謝を込める。「ネイビー、ありがとう」と。(古根川淳也)
ネイビーはラブラドルレトリバーの雄で十一歳。同市内唯一の盲導犬で、泉さんにとっては二代目だ。人間なら七十-八十歳にあたり、引退時期を迎えていた。 出会いは一九九九年。新米盲導犬として、大阪府内の訓練所で泉さんと二週間の共同生活を送った。最初は泉さんを電柱にぶつけて転倒させるなど、相性は決してよくなかったという。 家に来た日も命令を聞かず、泉さんは「連れて帰ってくれ」と訓練士に声を荒らげたこともあった。しかし、次第に指示を覚え、路上の空き缶や水たまりも回避してくれるようになった。今では思い通りに動く「体の一部」だという。 五月に引退させることを決心。余生は、幼少期を過ごした徳島県の家庭で過ごすことになった。 別れが決まり、泉さんは十数年ぶりにつえだけで外出した。五分もしないうちに看板にぶつかり、ネイビーがいかに危険を避けてくれていたか実感したという。 盲導犬は全国に九百九十一頭(二〇〇六年)しかおらず、泉さんも三代目のめどが立っていない。 感謝を込め、ネイビーの「おわかれ会」を二十七日午後一時半から、同市福祉会館で開く。(6月27日神戸新聞) |

